デジタル機器を手放して、紅葉で色づく神尾山城址散策路を歩くデトックスハイキング
豊かな自然と住みやすさが調和したまち、亀岡で、ひとときスマートフォンを手放して、紅葉で色づく神尾山城址(標高444m)まで片道40分のハイキングの体験イベントが行われました。
まずはデジタルデトックスのレクチャーを受けます。一定期間デジタルデバイスの使用を控え、目の前の「ヒト・モノ・コト」にフォーカスすることで心身にかかるストレスを軽減する効果があります。
スマホ依存度チェックなどから自分の行動や心身健康バランスを把握した後、スマートフォンが回収され、ハイキングがスタート。
神尾山城址までの道のりが散策路として整備されており、今回のハイキングコースになりました。
宮川公民館から山麓を少し登っていくと、あらわれたのが宮川神社。
祭神は本宮に伊賀古夜姫命、誉田分命(応神天皇)の二神を祀る。
創建は文武天皇大宝年間(701~708)山上に伊賀古夜姫命を鎮めたのが起源とされ、 古くは神野山と称し延喜式にいう神野神社に比定される。また、誉田別命(八幡大神)は、 欽名天皇三十二年(571)に宇佐八幡宮より神野山中に遷し祀られたと伝えられ、いまに跡地を八幡平という。
天正五年(1577)、明智光秀と波多野秀治の合戦の際に両社とも焼失し、その後、落雷不作が続いたので 享保二年(1717)に山麓の現在地に社殿を移し、二神をあわせ祀り、名称も宮川神社と改めたと伝えられる。
伊賀古夜姫命は京都下賀茂神社の祭神玉依姫命の母神であり、下賀茂神社と関係深く、葵祭の行列には氏子23名が諸役として参列されています。
文化財専門官による歴史、文化を解説を受ける参加者。
西国三十三番札所の石仏跡を横目に見ながら、九十九折の山道を登ります。
途中に地元の有志の会が作った展望台があります。
山の頂上付近に建つ金輪寺に到着しました。
延暦2年(783年)西願上人によって天台宗寺院として創建。
本尊・薬師如来は奈良時代の作といわれ、本朝最初の医学書『医心方』を著した丹波康頼の念持仏とされています。
金輪寺住職からのお話。
本堂にある金剛力士像が立派です。
あぐらをかいて目を閉じ、深呼吸。心地よい状態を細部までイメージすることで身体の各部位の感覚に集中するマインドフルネス体験です。
昼食は竹皮に包まれたおにぎり。
昼食の後は、いよいよ山頂へ…。
険しい山道を登ります。
頂上の神尾山城址に到着!
文化財専門官から山城の説明を真剣に聞く参加者のみなさん。
神尾山城(かんのおさんじょう)は南北に延びる尾根線を利用して曲輪を連なる「連郭式山城」で、城の防御として畝状空堀や竪堀が設けられ、土塁や石塁を構築して曲輪間の障壁としている大規模な城郭で、貴重な遺構です。
サイレントウォークを体験しながら神尾山を下山します。
里山の休日 京都・烟河へ移動し、デジタルデトックスの振り返りとデジタルディバイス(スマートフォン)返却式が行われました。