法常寺(ほうじょうじ)は、江戸時代前期の第108代·後水尾天皇に近侍した臨済宗の僧である仏頂国師·一絲文守(いっしぶんしゅ)が、畑野町千ケ畑の山裾に「桐江庵」を建立隠棲し、後水尾法皇の勅願寺として創建した臨済宗妙心寺派の寺院です。
本堂は、江戸時代の建立。
須弥壇上には、後水尾天皇中宮の東福門院寄進の本尊、釈迦如来坐像が祀られています。本堂奥の開山堂には、開山である一絲文守、そして開基である後水尾天皇の両尊像が祀られています。
京都府指定名勝である庭園は、江戸時代前期に作庭されたもので、谷を削った際の巨大な一枚岩が据えられ、鈎のように折れ曲がった鈎状の延段や丸刈りの植栽などがあり、一面が苔に覆われています。季節により、違った景色を見ることができます。